速水晃一人物像を見てみよう

速水晃一人物像を見てみよう

映画の中で、「ジェネラル・ルージュ」血みどろ将軍と呼ばれる速水医師、将軍といわれるだけのことはあって救命センターのセンター長として剛腕をふるっています。救命センターで血まみれになりながら医療行為に奮闘しているから「ジェネラル・ルージュ」と呼ばれているのかというと、そんなことはありません。映画の後半で「ジェネラル・ルージュ」と呼ばれる理由がわかります。

速水晃一はどんな男か?

映画の中でかなり傲慢な厳しい男であり、常にチュッパチャップスをなめているセンター長の速水ですが、どんな男なんでしょう。実際に医療現場で、あんなに目立つチュッパ・チャップスを食べているのは、まず現実的ではありませんが、大きな病院に勤務している医師は夜勤もあり夜勤明けにもそのまま診療現場に立っているので、間違いなくかなりの激務であることは間違いありません。

演じた堺雅人がニコリとも笑わずクールな剛腕ぶりで自信マンマンな速水晃一医師を演じていて、この映画ではほとんど主役といってもよいほどに重要なキャストでもありました。原作者の海堂尊作品に登場する中で、とても重要なそして魅力ある人物として登場しているので、速水晃一とはどんな人物なのでしょうか?!

技量も高く女性にもてる

原作本では身長は180センチメートルという高身長に加えて、顔立ちも端整な顔立ちということから当然ながら女性看護師からとても人気があります。そして救急医という医療技量も高いことにくわえて、慢性的に不足しているICUのベッドに対しても見事な采配ぶりをもち、非常事態となった時の勘の鋭さもあります。とにかく速見医師は、患者を救うということにとくに熱心です。

ところがベットコントロールに長けているという辣腕ぶりも、裏を返せば他の診療科の事情などお構いなしという点もありおまけに尊大な速水の言動から、周りにもとても敵が多い人物です。

映画の中で診療内科医田口を演じたのは、竹内結子さんですがドラマと原作の中では田口は男性でそして速水とは麻雀仲間でもあります。麻雀の腕のほうはというと、田口に対して麻雀相手として苦手意識があります。他に麻雀仲間に放射線科准教授の島津がいますが、田口・島津・彦根(後輩)と麻雀卓を囲んだ卒業記念麻雀の時には、速水は逆転負けという結果でした。

剣道の腕前がすごい

医学部2年生の時には、剣道部で主将を務めたほどの剣道の腕前ですが、かなりハードにそして真剣に剣道と向き合って練習に励んでいたからこそなかなかの腕前なのでしょう。「東城大の猛虎」といわれるほどの剣道の腕前です。

医学部の学業面ではどうだったのかというと、あれだけ熱心に救急医療現場で向き合っている様子をみると、さぞや学業面でも素晴らしい成績を上げていたのかというと、サボリに力を入れていたのが田口と同じです。サボっていただけのこともあって、成績はどうだったのかというと下から数えて20番程度という成績でした。ところが外科系の成績ではどうだったのか?!というと、これはものすごい腕前で医学生時代に既に外科医としての腕前の基礎ができていたといわれるほどで、卒業試験の外科系の成績は歴代を通じて見事なまでに断トツのトップでした。

ジェネラル・ルージュになった理由

デパート火災が1991年に発生した事を受けて、勤務する東城大学医学部付属病院へ重傷者が流れ込んでくるという事態のときに、駆け出し医師1年生の速水が病院スタッフを見事なまでに指揮して処置を施したというエピソードから、「ジェネラル・ルージュ」とよばれるようになりました。火災が発生した時には、病院長をはじめてとして多くのスタッフが講演に出向いていたことから、院内にはスタッフが手薄という状況で医療現場ではまちがいなく混乱が予想されました。

そんな中で、事務室に行き全館放送用のマイクで病院内にいるすべてのスタッフに対して、自分の指揮の下に入るようにマイクで指示を出して、ロビーを開放して臨時救急センターとして機能させたうえに、速水からすると先輩にあたる上司の医師たちに対して、そしてスタッフに対しても命令を下しながら速水も処置に回りました。すざましい今まで経験したこともない状態で、速水自身も顔は青ざめそしてたじろいでいましたがその時に、当時のICU看護主任から速水は諭されます。

「司令官の弱気は部下に伝染する」ということば、看護主任からの提案で青ざめた顔を血色よく見せるように口紅を引くことになりました。そしてこの口紅エピソードから「ジェネラル・ルージュ」と呼ばれるようになった理由のひとつでもあります。

そして当時はまだ駆け出しの1年生医師で、鼻っぱしが強くて病院の仕事もサボりまくっていましたが、デパート火災の重傷者が続々と搬送されてくるという修羅場を通じて、速水自身は医師としての自分の身の程を知ることになって、このことをきっかけにして増長しなくなりました。