原作者はもちろん医師です

原作者はもちろん医師です

原作者の海堂尊(かいどうたける)は小説家でもありますが、医師でもあります。医師ではないと、まずここまで詳しくそして医療現場が抱える問題などを書くことはまず難しいでしょう。原作者の海堂尊は、もちろんペンネームですが原作者の医師としてのキャリアは外科医とこのあたりは速水を連想しますが、外科医そして病理医を経ています。

この病理医の点では原作の作品の中で厚生省の役人の白鳥が、大臣官房秘書課付技官として就任した後に、役人としてのは仕事がほとんどない状態となったので、時間つぶしのために法医学教室だったり監察医務院に出入りしていくうちに、検視や解剖に関する知識を身につけていきますが、作者も病理医としての経歴があればこそ、小説の中で生かされているのでしょう。

海堂尊

速水晃一が剣道の凄腕の持ち主として描かれていますが、原作者も高校時代から剣道をたしなんでいます。原作者は県立千葉高校から千葉大学医学部医学科へ進んでいますが、千葉高校の時に剣道をしていて千葉大学の医学部でも剣道をしていました。そして医学部剣道部では主将を務めただけではなく、東医体でも活躍するほどの剣道の腕前があります。

とにかく速い

医師として多忙を極めていながらも、日本の医療問題を取り上げた小説をエンターメントに仕上げるだけではなく、J-POPを聞きながらいつでもどこでもかなりのスピードで執筆する作家としても知られています。

病理医として勤務していましたが、Ai(Autopsy imagin:オートプシー・イメージング)の重要性そして社会制度の導入を訴えているたちばから、Aiに関係する書物に関しては本名で執筆しています。エンターテイメント系では海堂尊での執筆で、メディカルエンターテイメント作家として活躍しています。

医師であり作家の顔を持つ代表的な作家に渡辺淳一がいますが、渡辺淳一は恋愛ものプラスに医療に関する内容はスパイス的な要素で加えられていた作風ですが、海堂尊の場合はそうではなく日本が現在直面している医療問題を全面的に取り上げてかつ、エンターテイメント作品に仕上げているのが大きな違いといえるでしょう。そしてそれだけではんく「読みやすさ」という点にもとても工夫されているので、単行本で発売したあとに文庫化するときには「読みさすさ」を重視するために、同じ時系列でお味主要人物の別作品を再構築しなおすという点でも、他の作家とは違った点だといえるでしょう。

受賞作品

平成17年(2005年)
…第4回『このミステリーがすごい!』で大賞受賞。受賞作品は『チーム・バチスタの栄光』。受賞した時は「チーム・バチスタの崩壊」という作品名。
平成20年(2008年)
…科学ジャーナリスト賞受賞。受賞作品は『死因不明社会』。小説ではない作品ですが、Aiについての著作本です。
平成20年(2008年)
…第21回山本周五郎賞で候補作品に選出。作品は『ブラックペアン1988』。この作品は海堂作品のバブル三部作品の一番最初の作品。
平成22年(2010年)
…第23回山本周五郎賞で候補作品に選出。作品は『マドンナ・ヴェルデ』。この作品は海堂作品シリーズの現代篇の二作品目。
平成23年(2011年)
…第32回吉川英治文学で新人賞として選出。作品は『ブレイズメス1990』。この作品は海堂作品のバブル三部作の最後の作品。